校長あいさつ

大きな夢を抱いている皆さんへ

自動車技術の進歩はますます加速しており、今年登場した技術が来年にはもう古くなっていることも不思議ではありません。そのような時代において、整備士の役割は拡大を続け、かつ重要性を増してきています。
本学が育てているのは、時代の変化に柔軟に対応し、付加価値を残すことのできる人財です。これまで、技術や知識はもちろん、人間としての魅力を充分に備えた人財を社会に送り出すことで、企業・団体・地方自治体をはじめ、各方面より高い評価を受けてきました。

本学の校訓でもある「徳・技・知」。これらを備えた人財を育てていくために必要なことは、最新の設備や教材だけではありません。建学の精神である「人間是宝」の理念のもとに、もっとも重要なのは「人」であると私たちは考えています。仕事に取り組む姿勢、人命を預かっている責任感、チームで同じ目標を目指すことの喜び。人は人から実に多くのことを学びます。本学OBがおよそ8割を占める教師陣が、良き先輩として学生たちに寄り添い、喜びや悩みを共有しながら人として大切なことを日々伝えています。

最後に、冒頭で申し上げた通り、自動車業界は変化を続けています。その一方で、国家資格の一つとして認められている整備士は、重要な社会的責任を担っているという点は変わることはありません。
自動車整備のプロを目指す皆さんが、即戦力として社会に貢献できるよう、そして何より「クルマが好き」という純粋な想いをいつまでも持ち続けていられるよう、職員一同全力で応援してまいります。

埼玉自動車大学校 校長新井 和徳